活動報告

2018.10.01

Prof. R. Michael Feener "Muslim Perceptions of Pre-Islamic Pasts: Changing Perspectives on Heritage and History in Egypt and Indonesia"

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9月18日(火)、オクスフォード大学イスラーム研究センターのMichael Feener教授によるセミナーが開催された。演題は、”Muslim Perceptions of Pre-Islamic Pasts: Changing Perspectives on Heritage and History in Egypt and Indonesia”である。Feener教授は、まず、イスラーム教勃興以前のアラビア半島に存在し滅び去った文明の遺産をクルアーンがどのように語っているかを紹介した。その後、近代以前のムスリム諸社会、特に、エジプトとインドネシアを例にとって、前イスラーム期文明の遺物を人々がどのようにみなし、取り扱っていたかを説明した。そして、前イスラーム期の遺物に対する態度は地域によって異なり、イスラーム教に特有の共通のアプローチがあったわけではないということを論じた。

講演後の質疑の時間には、ほとんどの出席者が発言し、内容の濃い充実した意見交換の場が実現した。なかでも、Feener教授が使用した時間と空間概念(「近世 Early Modern」「イスラーム世界 Islamic World」など)の有効性についての複数のコメントは、グローバルヒストリーの方法について考える上で示唆的だった。

フランス社会科学高等研究院教授で東京大学東洋文化研究所の客員教授を務めるAlessandro Stanziani教授の招へいによって、この講演会開催が可能となった。Stanziani教授のご厚意に感謝したい。

(羽田正)

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